2017/11/30

富士山を眺める「聖地」三ッ峠を登ってきました ①三つ峠の登山ルート・アクセスなど基礎情報

ついにヤマノスススメ聖地であり、太宰治の富嶽百景の舞台でもある「三つ峠山」を登ってきました!

三ッ峠山とは


三ッ峠山は富士山から北へ25km位のところにある山で、開運山(1,785m)、御巣鷹山(1,775m)、木無山(1,732m)の総称とされています。日本二百名山のひとつ。「峠」と付くけど峠じゃなく、立派な山。山頂に放送局施設が複数あるので、遠くからみてもわかりやすい。地図には、開運山の記載がなく、その代わりに三ッ峠山と書かれているものも多い。

三ッ峠山の名前については、「山頂が3つあるから三ッ峠」という説、「水が豊富に湧き出ているから水峠、それが変化して三ッ峠になった」説など有ります。そもそも、名前の正式表記は「三つ峠」「三ツ峠」「三ッ峠」なのか?「山」をつけて「三つ峠山」「三ツ峠山」「三ッ峠山」なのか?紹介されているものによってまちまちで、どれが正解なのかわからない。

三ッ峠山は信仰の山といわれ登山道に史跡がたくさんあります。

三ッ峠山の山頂から富士山がよく見える(条件がよければ…。天気予報が晴れでも見えないときは見えないらしい)。登山道からも富士山が眺められる場所が多数。

また山頂近くに屏風岩というロッククライミングのポイントがある。

ヤマノススメの聖地の中でも特別な三ッ峠山


私がこの数ヶ月前に見始めてハマッってしまった、ゆるふわアウトドアアニメ&コミック「ヤマノススメ」。

ヤマノススメの話の中で初めて本格的な登山に挑んだ山が三ッ峠山であり、ここは本当に「ヤマノススメの聖地」といっていいかと思います。

「あおいちゃん」にサプライズで富士山を見せるために、目的地を内緒にしてつれてきたのがこの三つ峠駅。

ヤマノススメのコミック版では2巻の十一~十三合目(11~13話目)、アニメ版だとseason2の新二~新四合目(2~4話目)が三つ峠登山の話となっています。

 

太宰治の富嶽百景の舞台も三ッ峠山

太宰治の短編小説(というか随筆?)「富嶽百景」は、太宰が三つ峠山の西にある御坂峠の茶屋に3ヶ月ほど滞在していたときのことを題材にしたもの。太宰も三つ峠山の山頂まで登っています。

太宰治は高校生のころよく読んでいましたので(太宰治がいなかったらもうちょっと私の人生にはまともだったはず…。そのくらい変な影響を受けてしまった…)、「富士には月見草がよく似合う」の名文句も当然知っていたのですが、この三つ峠が舞台ということは忘れてました。しかも調べてみたら太宰が滞在していた茶屋が現在も営業しているというのだから、ビックリ。その茶屋に行くのも今回の重要な目的。

三ッ峠山登山ルートとアクセス

三ッ峠山への登山ルートは4つあります。

1、三つ峠駅から登る「ヤマノススメ」ルート


山頂から見て東南の方角にある登山口から登るコース。三ツ峠仏教信仰の史跡はこのコース上に点在して有ります。

富士急行大月線三つ峠駅(高速バスの西桂バス停も近い)から登山口まで歩いていくことが可能で、「ヤマノススメ」ではこのルートを往復してました。

駅から登山口までは3.5kmの舗装路なので退屈かも。体力・時間に余裕が無ければ登山口までタクシーで行くのもよさそうです(タクシーは駅待ちしていないけれど電話すれば来てくれるみたい)。登山口近くに駐車場もありますので、車でのアクセスも可能。

三つ峠駅から山頂までで標高差1100m、距離は6.4km、登山標準タイムは4時間。

登山口からスタートする場合は標高差800m、距離は3.0km、登山標準タイムは3時間と負担は減る。

2、御坂峠近くの金ヶ窪登山口から登る「太宰治」ルート


山頂から見て西の方角、「御坂みち」にある金ヶ窪登山口から登るルート。

標高1200mオーバーの地点からのスタートとなるので山頂との標高差500m程度。山頂までの距離は3km、登山標準タイムは1時間30分と、登りやすい。

登山口近くに太宰治が滞在した天下茶屋があるので、太宰もこの道を通ったと思われます。でも富嶽百景には「急坂を這ふやうにしてよぢ登り、一時間ほどにして三ツ峠頂上に達する」と書いてあるんです。太宰治、ひ弱そうに見えて意外に健脚だったのか、それとも近道を通ったのか…?

このルートは、山頂付近にある山荘や放送設備への物資輸送のためジープが通っているような道であって、登山道って感じでは無い。

アクセスとしては、富士急行バスの河口湖駅発・天下茶屋行きで「三つ峠登山口」バス停下車。でも平日は1日1便、土日でも1日3便のみ。しかも午前中で終了してしまうので、来るときは使えるけど帰るときは使えない。

車で来る場合は、混むみたいですが登山口周辺に無料駐車場あり。道端に停めてる車も多かった。

3、河口湖駅・天上山から府戸尾根を縦走する「カチカチ山」ルート

富士急行河口湖駅の北にある天上山から三つ峠まで縦走するルート。天上山へは「カチカチ山ロープウェイ」で登ることも可能(ちなみに「カチカチ山」は、昔話のかちかち山をモチーフにした太宰治の小説が名前の由来)。

標高差900mほど、山頂までの距離は8.5km、登山標準タイムは4時間50分。傾斜は緩やかなようですが、距離が長いので大変そうです。

4、河口浅間神社から母の白滝経由で登る「パワースポット」ルート

三つ峠山の西南にある、世界文化遺産に登録されている「河口浅間神社」から、富士山信仰登山者が体を清めたという「母の白滝」を通って登るコース。

標高差900mほど、山頂までの距離は5km、登山標準タイムは3時間40分。路線バス、富士山世界遺産ループバスなどでアクセス可能。

 

三つ峠登山に最適な時期は

三つ峠山に登るのであれば、やっぱり富士山がきれいに見えるときに行きたいものです。

今回は富士吉田市の天気予報が「晴れ」だったので登山を決行したのですが、三つ峠山周辺は晴れてたものの富士山頂は雲に覆われ、その姿をよく見ることができませんでした。

富士山は標高が高すぎるので、麓の天気予報が晴れでも山頂には雲がかかってしまうことは多いようです。

調べてみたところ、統計的には10月~3月ぐらいの空気が澄む冬場のほうが富士山が見える確率が高いようです。

三つ峠の紅葉シーズンは10月半ば~11月上旬ぐらいなので、この時期が三つ峠登山に最適かと思われます。そのぐらいの時期だと富士山の雪化粧もされてるでしょうし。

 

登山記編に続く